どうも!Hacker's GATE運営の石川です。
昨日、株式会社チームスピリットさん、株式会社ウエディングパークさんと共同で、「Hacker's GATE Presents サービス品質向上しナイト ~ みんなでテスト!10年続くチームと品質 ~」を開催しました。 この記事では当日のイベントの模様をお届けします。
開催の主旨
プロジェクトの規模が小さい状態だと、個人の力量でカバーできたサービスの根幹を支えるサービスの品質も、サービス規模や組織の拡大など、様々な要因で属人化してしまい、品質の担保が難しくなった、といった課題を感じている方もいるのではないでしょうか。
そこで、各社の仕組みや体制づくりなど、自社の経験を役に立ててほしい、という思いで、今回のイベントを開催しました。
当日の様子
3社の組織的な取り組みやQAの仕組み、応募した質問からパネルディスカッションを開催しました。
株式会社ウエディングパーク 斉藤 健太さん
「ウェディングメディアを支えるQAチームの取り組み」
斉藤さんの発表では、開発組織におけるQAチーム発足以前のこと、発足後の導入のお話をしていただきました。 発表中、仕様理解からの改善というアプローチをプロジェクト化して、開発時の品質向上につながったことが印象的でした。 関係各所だけでなく、役員含め関わる人すべてに理解を持ってもらうことで、全員の理解向上、品質が改善する素晴らしい取り組みですね!
当日のスライド speakerdeck.com
株式会社ウィルゲート 鶴飼 吉行
「品質向上に向けた組織改革と成功失敗例」
続いて、ウィルゲートの品質向上に向けた開発での取り組みについて発表をしました。
発表では、2016年当初の開発組織としての課題について、組織としての動きの説明。 各セクションごとの成功・失敗例とともに、説明させていただきました。 この取り組みについては後日記事にしてお届けしようと考えております。
当日のスライド
株式会社チームスピリット 生井 龍聖さん
「チームスピリットにおける品質保証の仕組み」
最後の登壇は、生井さん。 QA組織としての継続的な取り組みや体制作りについてお話しいただきました。 QAの未来像であったり、状況に応じた適応であったり、というのは体制を整えても難しい課題なんですね。
当日のスライド speakerdeck.com
パネルディスカッション
パネルディスカッションでは、事前に募集したアンケートからテーマをピックアップ、登壇してくださった3名に質問してみました。
当日のディスカッションテーマごとに、当日のツイートからまとめてみました。
属人化からの脱却で失敗したエピソード
チムスピさん:自動化に失敗
— (のこのこ) (@msks8823) 2019年2月13日
今いる人のスキルに依存した自動化によって、進まない。
Salesforceの自動テスト+ブラウザテストを用意しているが、
E2Eテストの量が多く、メンテナンスコストが高まり、自動化に失敗。
(ちゃんとまとまってるか不安)
#hackersgate
斎藤さん>粒度を揃えるために、マスターのテストケースを作ったが、逆に色々な場面に応じて適応しづらくなってしまった#HackersGate
— mr (@MasujimaRyohei) 2019年2月13日
社員のだれにも公開してない話だったらしい…w
各社の失敗談いろいろありますね。 やはり、足並みを揃えるときが必要そうですね。
テーマあえて属人化した状態を容認することは?
開発本部は属人化してもらってる #HackersGATE
— Sorarinu (@int_sorarinu) 2019年2月13日
属人化してるつもりないけどしてる、そしてそのまま進んでいくのは怖いな。。#HackersGATE
— ずんだまる(仮) (@edamametsubu318) 2019年2月13日
> あえて属人化した状態を容認することは?
— ういろう@2/16LaravelJPCon登壇 (@nyamucoro) 2019年2月13日
1. 属人化するまで尖ってから、そして共有。
2. 継承をさせるようにする
3. 属人化を避けるようにしている。ただ、発信に忘れる・体力必要なので、意図せず属人化することが・・・だから毎月障害を共有#HackersGATE
属人化の許容は、初めは許容しているというWGの回答とともに、ツイッター上でも同じような声がいくつか上がっていました。 ただ、属人化が進めないような仕組みが大切になってきますね。
QA チームとして課題に直面したときに判断軸として大事にしている考え方
TeamSpiritでは
— mr (@MasujimaRyohei) 2019年2月13日
バグチケットの優先度を気にしている
重要度*発生頻度=優先度#HackersGate
障害対応の情報共有はほんとだいじ #HackersGATE
— Sorarinu (@int_sorarinu) 2019年2月13日
リーダー以上の障害の会・・・重い #HackersGATE
— にへー ゆーと (@YutoNihei) 2019年2月13日
#hackersgate
— ricky (@rikipedia_uw) 2019年2月13日
「ネガティブな情報をオープンにしている」
ステキです
過去2年分のデータ遡り。。
— ずんだまる(仮) (@edamametsubu318) 2019年2月13日
すごいなぁ(小並感)#HackersGATE
ここではチームスピリット・生井さんの障害に対する重要度や発生頻度の考え方について、ツイッター上で多くの共感の声が上がってました。
そして、斉藤さんが行った過去2年分の分析というのはすごいですね。
テストエンジニアやQA はどのようなキャリアパスを描ける?
品質に対して意識が高いエンジニアは、どの市場でも必要 #hackersgate
— さのし (@sano_shoichi) 2019年2月13日
どのフィールドにおいても、品質を担保できるエンジニアが求められるのはみんな共通の考えなのでしょう。
そして、こんな質問に。
「QAの評価とは?」 #hackersgate
— 腹筋ローラーの力を信じろ (@8845musign) 2019年2月13日
「QAをやっている人の評価はどうしているの?」
— (のこのこ) (@msks8823) 2019年2月13日
昨日参加した勉強会でも似たような話題になったなぁ…
#hackersgate
QAを担う人たちの評価がこの時間のトレンド、前日に開催された勉強会でも話題になっていたんですね。
QAの人の評価をどのようにやっているのか?
— 鈴木三紀夫 (@mkoszk) 2019年2月13日
JIRAの管理図で進行中からQAレビューというサイクルタイムが評価にできると思う。
生井さん曰く、テストフェーズにおけるサイクルを評価に加えているようで、現在この評価方法に納得して取り組んでいるということです。
懇親会
懇親会の様子
発表・パネルディスカッションの熱気を保ったまま、懇親会が始まりました。 改めて、品質保証に関するトピックに興味関心ある人が集まった会だったため、各社の取り組みや、チャレンジ、課題相談など、素晴らしい交流の時間になりました。
私自身、懇親会で聴講していた方とお話しさせていただいて、QAの部署の評価について興味があって参加した人や、品質の改善に向けた組織的な取り組みに興味ある人が多い印象で、 有意義な会だったという声をいただけました。
最後に
今回「Hacker's GATE Presents サービス品質向上しナイト ~みんなでテスト!10年続くチームと品質~ 」にご参加いただいた、みなさま、ありがとうございました。 参加していただいた方に「よかった」「いい会だった」という声が多く聞けて、運営として嬉しく思います。
また当日会場を利用させていただいた株式会社チームスピリットさん、 イベント開催にご協力いただいた株式会社ウエディングパークさん、 ご登壇いただいた、斉藤さん、生井さん、ありがとうございました!
Hacker's GATEでは引き続き、エンジニアがワクワクするような、技術交流の場やイベントを提供できるよう、活動していきます。 今後の活動についてもTwitterで告知していきますので、ぜひフォローしてみてください! twitter.com