【エンジニアMVP受賞者インタビュー】事業部との架け橋に。“自分発信”で動いた結果、見えた世界とは

f:id:rikipedia-5r:20190909140333p:plain 開発室・技術広報の小澤です。

ウィルゲートでは4半期に一度、活躍した社員を表彰する制度があります。いくつかある賞の中で、もっとも功績をあげた開発室のメンバーに贈られるのが「エンジニアMVP」。

今回はそんな「エンジニアMVP」を受賞したソリューション開発チームの宮西に、受賞の理由や前期(14期1Q)の取り組みについてインタビューしました。

入社から現在に至るまで

──現在、担当している業務について教えてください

はい。現在、2つのチームに所属しています。1つ目は、ソリューション開発チームです。ウィルゲートのSEO分析ツール TACT SEO の開発しています。2つ目は、セールスフォース開発チームでセールスフォースを基盤とした営業支援ツールを担当しています。

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TACT SEO

──これまでにどのような経験をしてきましたか?

2016年に新卒で入社した当時は、社内で使っている営業向けツール全般の開発や運用保守に携わっていました。2017年からは、TACT SEOの開発が始まり、私も参画することになりました。また、同時期にセールスフォースのプロジェクトにも携わることも決まり、以降は、このTACT SEOとセールスフォースの2つの開発を中心に担当をしています。

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「成果から逆算」を徹底し、成長できた1Q

──改めて、エンジニアMVPの受賞おめでとうございます!どのような点が評価されたと思いますか?

TACT SEOとセールスフォースの開発をする中で、ウィルゲートの7つの行動指針『WinG(ウィング)』の1つである “「成果」から逆算する” が徹底してできたことにあると思います。完成時のイメージのすり合わせを関係者としっかりと行った上で、完成までに行うべきタスクやスケジュールを整理し、実行していくことを意識していました。

──意識するようになったきっかけは何ですか?

営業チームから来た要望に応えて、そのまま開発を進めているだけでは、結果としてうまくいかないケースがこれまでに何度もあったからです。そのとき気づかされたのは、最終的にどのような課題を解決したいのかを、開発側も理解してから開発を進めることの重要さです。ゴール像を明確にしておくことで、後々の修正や認識のズレが生じることが減り、結果としてスムーズな開発を行えるようになりました。

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“自分発信”で開発を進められるように

──今までと大きく違ったと感じたことは何ですか?

自分でゴールを作り出して動く、ゼロイチの経験ができたことです。昨年までは、要件整理を行うことがあっても、すでに顕在化された課題に対して要件を作っていました。しかし、前期に入ってからは、要件整理を行うことに加えて、まだ顕在化されていない課題に対して要件設定し、開発メンバーに指示を出す動きを任せてもらえるようになってきました。

一番印象深かったのは、TACT SEOを利用されているお客さまのお話を聞いた時です。TACT SEOでは、最初にお客様のサイトの情報や注力したいキーワードの情報を入れてもらう必要があるのですが、「キーワード登録などの基本的な操作が分からない」という意見がありました。想像以上にTACT SEOの操作方法が理解されていなかったことを受けて、いかに自分たちの視点で物事を見てしまっていたのかと気づかされましたね。

その後、開発と事業部のメンバーと、今後のTACT SEOの展開について話し合う機会がありました。その時、キーワード登録についての議論がされていなくて……。先ほどの経験から「このままだと、お客さまが使いにくいサービスになってしまう。キーワード登録の画面について見直す必要がある」と思い、すぐに開発メンバーに提案をしました。すると、その場にいたメンバーにも必要性を理解してもらうことができたので、開発に取り組むことができました。

後日、その動きについて「ゴールから逆算して、必要なことをチームメンバーに提案していたのは、立派なプロジェクトマネージャーとしての動きだったと思うよ」と上司から言われたときは、とてもうれしかったですね。

事業部と連携したプロジェクトも推進

──これらの開発だけでなく、事業部メンバーのスキルアッププロジェクトにも携わったんですよね。

そうですね。事業部には以前から「施策のコスト感が分からず、適切な提案ができない」という課題があり、その課題を解決するために本プロジェクトが発足することになりました。

お客さまのサイトのコンサルティングを行っているメンバーは、サイト制作に関わる技術的な知識や考え方が必要になります。そのため本プロジェクトでは、事業部のメンバーがコスト感や優先度の判断を踏まえた適切な提案を行えることを目指しています。

もちろん、全ての技術的な情報が、コンサルティングに直結するような知識ではないかもしれません。しかし、このような知識があるからこそ、お客さまの課題に対して、より説得力のある提案ができるのではないかと思っています。

とはいえ、プロジェクトは始まったばかり。実際の案件に基づく勉強会の場を設けるなど、試行錯誤しながら、技術的な観点から判断ができる人を事業部にも少しずつ増やしていきたいですね。

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「自分から周囲へ働きかける」ただ待っているだけでは得られなかった気づき

──入社した当時と比べて、自分の中で成長したなと思う点は何でしょうか。

自分一人でなんとかしようとするのではなく、周囲の人を頼り、巻き込んで開発を進められるようになったことです。恥ずかしながら入社して1年目のときは、基本的な報連相(報告・連絡・相談)すらしっかりできていませんでした。「自分でなんとかできないか」という気持ちが強かったため、人に何かお願いするときに一歩引いてしまったり、すべきことを後回しにしてしまったりすることがよくありました。

そんな私に「分からなかったら聞けばいい」と開発メンバーがいつも優しく声をかけてくれました。そのおかげで「自分でなんとかできないか」と無理に考える必要がないと気づかされました。

今では後輩の指導をする立場にもなりました。ある日、同じチームの後輩から「困ったときにどう人を頼ったらいいのかが分からない」と、以前の私が抱えていたような悩みについて、相談を受ける機会があったんです。そのとき「人を頼りにいくのも才能の一つ。悩んだときに、適切な人に聞きに行けるのも大事なことなんだよ」と後輩に向かって話していたのですが、なんだか以前の自分に言っているみたいだなと思いました(笑)。

困ったときに誰に聞けばいいのか、誰に話を通したらスムーズに開発が進むのか。そのあたりが、4年目になって見えてきたのかなと思います。「この件は、この人に相談するといいですよ」「このプロジェクト内容であれば、この人と一緒に組んだほうがうまく進むと思います」などとアドバイスできるようになったのは、そのおかげかもしれません。

できないことの多かった私を、入社当時から今まで親身になって育ててきてくれたメンバーにはとても感謝しています。多くの人を巻き込みながら、開発を進めていけるのが今の自分の強みだと思うので、これからも事業部との架け橋となるような動きをしていきたいなと思っています。

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「手放したくない」と思われるようなシステムに育てたい

──最後に今後の『will』について聞かせてください、

「TACT SEOを育てていきたい」という気持ちが強いです。「TACT SEOが手放せない」とお客さまに思ってもらえるようなシステムに育てていきたいという気持ちが強いですね。

ウィルゲートに入ってよかったなと感じるのは、技術力だけではなく、一人ひとりの強みや個性を受け入れてくれるところ。

私は技術力が他のメンバーと比べて高いわけではないので、方向性に悩んだときもありました。しかし、周囲のメンバーが考える手助けをしてくれたおかげで、自分の進みたい道も少しずつ見えてきました。今後も自分の『will』に向き合いながら、サービスの改善に努めていきたいです。

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