この記事は「ウィルゲート Advent Calendar 2024」の 19 日目の記事です。 adventar.org
こんにちは、ウィルゲート開発グループのはるみん(水口)です。
今回はエンジニアの視点から、Figma無料版で使える機能を プロトタイプ制作 と コーディング に分けてご紹介します。
私自身、Figmaについてはまだ勉強中の初心者ですが、これからFigmaを使い始める方や導入を検討されている方の参考になれば幸いです。
プロトタイプ制作で使える機能
日頃の業務で本格的なデザインを制作することは少ないですが、画面仕様の確認や簡単な画面イメージ・ワイヤーフレームを作成することがあります。
その際に便利なFigma無料版の機能をいくつかご紹介します。
詳細な使い方はFigma Learn - ヘルプセンターをご参照ください。
バリアブル管理
色やサイズといった属性値を一元管理できます。これにより、属性の乱立や不揃いを防ぐことができます。
コンポーネント管理
UI要素を共通コンポーネントとして登録することが可能です。
コンポーネントに登録すると、デザイン変更時にすべてのコンポーネント利用箇所を一括で更新できるため、効率的な作業が可能です。
オートレイアウト
Figmaのオートレイアウト機能を使うと、要素の配置が自動的に整えられ、幅や高さ、間隔を簡単に揃えることができます。
また、実際の画面コーディングに近いレイアウト設定が可能です。
プロトタイプ機能
画面のスクロールや固定要素、内部スクロールなどのレイアウト動作をFigma上で確認できます。
また、フレーム同士をつなぐことで画面遷移を検証できるため、UXの確認にも役立ちます。
プロトタイプ制作時に便利なプラグイン
Google Sheets Sync
https://www.figma.com/community/plugin/735770583268406934/google-sheets-sync
Googleスプレッドシートと連携し、Figma内のテキスト要素にデータを反映できるプラグインです。
スプレッドシート更新後も同期可能なので、コンテンツ作成を別チームが行っている場合や、実データを使用したプロトタイプ検証を行いたい場合などに便利です。
Google Sheets Syncの内容については、以下の記事が参考になりました。
FigmaプラグインのGoogle Sheets Syncを使って編集が楽チンな資料デザインをした話 #Figma - Qiita
コーディングで使える機能
Figma無料版では「開発モード」は利用できませんが、画面コーディングをサポートする便利な機能がいくつかあります。
私自身がコーディングの際、よく使う機能について紹介します。
要素間の間隔計測
キー操作で要素間の距離を簡単に確認できる機能です。
CSS書き出し
Figma上で作成したデザインをCSS形式でコピーできます。
コピーしたCSS(例)
/* 見出しリスト要素 */ box-sizing: border-box; position: relative; width: 604px; height: 108px; left: 22px; top: 322px; background: #FFFFFF; border: 1px solid #E3E3E3;
画像書き出し
Figmaで作成した要素は、プロパティのエクスポート機能を使ってPNG、JPG、SVG、PDF形式で書き出せます。
デザインと開発の連携
以前はチャットやクラウドストレージでデザインデータを共有していましたが、Figmaを導入することで以下の改善がありました。
- デザインデータ(画像、CSS、その他要素)の一元管理
- プロトタイプを共有しながらオンラインで議論・確認
- コメント機能を活用したスムーズなフィードバック
Figmaを活用することで、デザインと開発の連携をより円滑に進めることができました。
さいごに
今回は、Figma無料版の機能をエンジニアの視点からご紹介しました。
今回触れたのは基本的な機能の一部ですが、Figmaには他にも多くの便利な機能があります。
ぜひプロジェクトに活用し、開発効率の向上にお役立てください!
この記事が少しでも皆様の参考になれば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました!
「ウィルゲート Advent Calendar 2024」、翌日はりさりささんによる「粗探し得意な私が選ぶ ~見逃しがちなテスト 3選~」です。 お楽しみに!