開発室初の試み!約1ヵ月の新卒研修を終えて新入社員が感じたこと

こんにちは!ウィルゲート入社一年目の新卒エンジニア、宮西です! 今年の3月までは大学院で自然言語処理の研究をしていましたが、web開発の経験としては、インターンシップや研究で少し触った程度という状態で入社を迎えました。

今年度は新卒社員7人の中から、私を含めた3人が開発グループに配属。 入社してすぐ、4月15日から5月20日まで、新卒社員向けの開発研修がありました。このような約1ヶ月におよぶ研修は、開発グループでは初の試みだそうです。

今回のブログでは、開発グループの新卒研修についてお伝えしたいと思います!

「座学研修」で教わった、8つもの実践的な内容

新卒研修は、「座学研修」と「チーム開発研修」の2つに分かれていました。 座学研修の内容は次の通りです。

1.メールでの伝え方 2.PM/プロジェクト管理 3.要件定義・折衝 4.インフラ 5.DB設計 6.テスト設計 7.エンジニア向けセキュリティ研修 8.Javascript研修

どの研修も、実例やワークを交えた楽しくて学びの多い研修でした。この中で今回は、「4.インフラ研修」について少しご紹介したいと思います。

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インフラ研修は実際に手を動かしながら学ぶハンズオン形式で行われ、8つの座学の中で、もっとも長い3日間に渡る研修となりました。 研修では、Linux(CentOS)のみが入ったサーバー環境を渡され、基本課題の説明を受けます。基本課題は次の3つです。

1.LAMPLinuxApacheMySQLPHP)環境の構築 2.Zabbix の導入とサーバー監視 3.nginxをリバースプロキシサーバーとして設定

この課題を3人それぞれのペースで進めて、終わった人から次の追加課題に取り組みました。追加課題は次の3つです。

1.DNS の構築 2.CakePHP 2.x + memcached の構築 3.zabbixの監視項目増設

私はインフラ周りの設定を一からやった経験がなく、設定ファイルを書くことにも四苦八苦していたのですが、分からないところを詳しく教えてくれる先輩と同期のおかげで、ワクワクしながら研修を進めることができました。 今回は3人全員が無事に追加課題に突入できて、インフラ研修は終了しました。

要件定義からリリースまで体験する「チーム開発研修」

チーム開発研修では、実際に社内の人事チームが使う「就活生の情報管理ツール」を作成しました。この研修では、ユーザーに当たる人事チームへのヒアリングを行うところから始まり、要件定義から設計、開発、テスト、リリースまでを経験することができました。 中でもユーザーと要件をすり合わせる部分は、一番良い経験になったと感じています。

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最初にユーザーからの要望を聞いたものの、自分たちが与えられた時間にどれだけのことができるのかも分かっておらず、3人で話合いを重ねてもなかなか要件が定まりませんでした。周りの先輩方は、私たち3人以上にもやもやしながら見守ってくれたのではないかと思います……。 先輩方からのアドバイスやフィードバックを受けて、ようやく自分たちの作るべきシステムが見えてきて、自分たちでも納得できるような提案をすることができました。試行錯誤しながら、ユーザーの要望を要件に落とし込む作業をしたことは、この後の実際の業務でも役立つ良い経験になったと思います。

要件が定まって、開発が始まってからも問題は山積みでした。要件と機能は決まっているはずなのに、「あれ?これってどうするか決めた?」という細かい部分が出てきてしまいます。そのため、何度もユーザーに質問に行く羽目になったり、ユーザーに確認せずにチームメンバーで勝手に決定して走り出してしまい、手戻りになったりすることもありました。 そして、締め切りギリギリにはなりましたが、最終的にはちゃんと動くシステムを作り上げることができました。

チーム開発研修は、とても大変ではあったのですが、思い通りに動くものができた時の喜びはやはり格別だということを実感できた研修でもありました。

最後に、今回の研修の振り返りの場がありました。 KPT(Keep, Problem, Try)という振り返りの指標を用いて、自分たちがチームとしてどんな働きができたか、どんな働きをするべきだったかを、先輩方のアドバイスを受けながら振り返りました。この振り返りの結果から、今後意識して行動するべきことを明確化して研修は終了しました。

自分のスキルに自信がなく、不安な気持ちで入社した私でしたが、今回の研修を通して開発の楽しさを改めて感じることができました。先輩方が、私たちのために一からこの研修を作り上げてくれたことに心から感謝しています。

この新卒社員研修が成功だったか否かは、今後の私たちの働きによって決まるのだと思います。そのため、まだまだ未熟ではありますが、成功例となれるように一生懸命、業務に取り組みます。そして来年以降の新卒社員に、より良い研修が行えるように成長していきたいです。

現在は3人とも配属されたチームで別々に業務を進めていますが、研修での反省点・よかった点を活かしつつ、切磋琢磨していきたいと思います!