別々の道を歩んできた4年間。同期3名が入社からこれまでを振り返るエンジニア対談。

-まずは、それぞれどのようなお仕事をしているのか教えてください。

片岡:僕はインフラエンジニアをやっています。「暮らしニスタ」と「Milly」と「サグーワークス」を担当していて、サービスの特徴や成長に合わせたインフラ基盤を構築することが仕事です。分からないことや迷ったりすることもありますが、他社メディアの話を聞いたりして、外部からヒントを得るようにしています。あとはエンジニア採用にも関わっています。

横道:今は「サグーワークス」のPMをやっています。具体的にはサービスに必要な機能の要望を受けて、それをシステムにどう落としこむかを考え、必要であればプロジェクト化して開発スケジュールを決めたり、機能の内容をメンバーや事業部と詰めたりしています。 サグーワークスのプロジェクトは、開発メンバーと事業部側を合わせて30人くらいの大規模なものになります。人が足りないと採用もしないといけないし、開発に必要なことをすべてやるのがPMの仕事ですね。

尾崎:僕はチームに属さない“ぼっちの人”です(笑)。去年の1月から技術責任者をやってます。入社2年目で就任しました。 これからのウィルゲートの開発をもっとよくするためにGMや役員と日々話し合って開発戦略を進めることがお仕事です。その一環として機械学習について研究をしたり、採用や教育をしたりもしていますね。

-3人とも全く別の領域で活躍しているんですね。

片岡:確かに別々ですね。

横道:仕事以外ではしゃべらないしね(笑)。

片岡:そうそう。あまりしゃべらない(笑)。

横道:入社した時から仕事は別々ですね。あの時は今ほどはいろいろなことが整っていませんでした(笑)。今は組織体制も環境もかなり整いましたが…。

片岡:毎週のようにアラートがきて、サーバがよく落ちてたよね(笑)。

横道:そして、そのたびに運営担当に呼び出されてた(笑)。 みんなそうだったと思うけど、業務量が膨大だったから、早くサービスを覚えてどうにかしないといけないと思って必死でしたね。最初の半年はあっという間に終わった感じ。

尾崎:僕の場合は2人と違って大学4年生の8月からインターンをやってたのもあって、一足先にそういう雰囲気を感じていましたね。だから、4月の入社時には慌ただしさにも慣れて落ち着いていました(笑)。そのあたりで、2人とは違った動きができていたかもしれないです。

-なるほど。そういう状況を乗り越えて、今のみなさんの活躍があるということなんですね。話は変わるんですが、それぞれ自分の得意なところや、お互いにいいなと思うところをおしえてください。

尾崎:自分が得意なのは、新しいことに積極的に挑戦することだと思っています。新しい技術に飛び込んでいって学んだりはよくしているかも。好奇心が強いから、仕事中に調べものをしていたら、そこからどんどん脱線して転がっていってしまうことも(笑)。

片岡:尾崎はとりあえず、なんでもやってみてるよね。 仕事を選ばないし、なんでも巻き込んでやっちゃう特攻隊長的な感じ。そのうち、勝手に何かが出来上がっているようなイメージだよね。

横道:知識量半端ないよね。依頼すればなんでもやってくれちゃうから、分からないことがあれば、とにかく「尾崎に聞く」という風になってるね。

尾崎:僕は分からないことに興味があるから、とにかく調べてちょっとわかるくらいの知識がたくさんある感じですね。 片岡については、プロ意識が強くて、やりきる気持ちが本当にすごいと思う。その時はできなくても、「自分がやらなきゃ」とやりきってしまう。1年目の9月くらいから3人で「サグーワークス」のリニューアルをやっていた時にそう感じましたね。

尾崎:あと、積極的にいろいろなことやってるよね。ISUCON(※)とか。

※決められたレギュレーションの中で限界までwebサイトの高速化を図るチューニングバトル 横道:1年目の時に「Hacker’s GATE(※)」も立ち上げたよね。開発をよくするために組織に取り入れたらいいよねっていうのを考えるだけじゃなくて、きちんと実現してくる。自分はそういうのやらないから(笑)、本当にすごいと思う。 ※社内で開催される技術勉強会などの活動の総称

片岡:自分の強みとかはよく分からないけど、面白いことが好きでわくわくしたいとは思ってますね。新しい技術とか気になったことはとことん突き詰めて勉強しています。 イベントや勉強会に参加していいなと思ったことを社内に持ち帰って取り入れてる感じです。

-ウィルゲートの開発室には好きなことを勉強できたり、「やってみたら?」と背中を押してくれるような文化があるということでしょうか。

尾崎:周りのエンジニアからは、上司の頭が固くて何もさせてもらえないとは聞きますね。うちの場合は、いつでも新しいものをやれるように上司も待ち構えているから、「やりたい理由」さえ話せたら、やらせてもらえることも多いです。面白そうだから取り入れてみようってなりますね。

片岡:よい環境にするための挑戦は積極的にやらせてくれますね。 入社当時から新しい試みばかりやってたので、今もそんなことばかりやってます。

-なるほど。ところで、横道さんの強みはどんなことですか?

横道:僕は作りたいものがあるときに、どういうチームでどうやって進めていったらいいかというのを考えるのが得意ですね。入社時はプログラムも書きたかったし、マネジメントもやりたかった。でも、せっかく会社に入ったんだから、会社でしかできないことをやりたいと思ったんです。だったら、マネジメントをやってみたいと。 そこが2人とは違うところなのかも。エンジニアは自分も含めて変わり者も多いし、自分よりも年齢もキャリアも高いメンバーのマネジメントは難しいです。 でも、ウィルゲートだからこそチャレンジできたんじゃないかなと。新卒2年目でリーダーなんて普通はやらせてくれないと思いますね。

片岡:確かに、横道は効率的にプロジェクトを回すのがうまいなと思う。サグーワークスという大きなプロジェクトの中でエンジニアを上手くまとめているなと。誰に何を任せるかとか。

尾崎:横道は人を配置するのが得意だよね。

横道:マネジメントは人ごとにやり方を変えるようにしていますね。レールを引いてあげないと伸びないタイプもいるし、自分の好きなものを追求させてあげた方が伸びるタイプもいるんです。 責任感があって、新しいことをやりたいという人には自由にやってもらっていますね。それを後ろから見ていて、方向性がズレそうなら声がけをしていく。「こういうのをやりたい」と言われたら、とりあえず「やってみれば?」と背中を押すようにはしています。

尾崎:あと、横道はヘルメットかぶってるんじゃないかってくらい安全第一だよね(笑)。最近は新しいことにも挑戦するようになってきているけど、前は本当に保守的だったよね。昔の経験からそうなってるのかもしれないけど、サービスに愛情をもって慎重に進めているよね。

横道:そうですね。めっちゃ慎重派だと思います。

片岡:僕と尾崎が壊しに行くタイプで、横道は守りに行くタイプかな(笑)。

横道:ほかの2人にあって、自分にはないという部分があるので、「自分もやらないと」と感じることはありますね。新しいものを取り入れつつ、守るべきものを守って、両方大切にしていきたい。最近は組織としても、新しいものを取り入れることができるようになってきましたしね。

-3人で一緒にやってみたいことはありますか?

尾崎:3人ともやってることもスキルも違うから、チーム作ったらおもしろそう。何をやるかは思いつかないけど(笑)。

横道:自分は1年目にやったプロジェクトを3人でもう一度やり直してみたいな。 今やり直せたら、あの時よりももっとうまく回せると思う。

片岡:確かに。あの頃はいろんな壁にぶつかってスムーズに進まないことも多かったよね(笑)。

-みなさんの今後のwillについて教えてください。

片岡:ウィルゲートの技術レベルを上げるために、新しい技術を取り入れていくことと、インフラができる人を増やしていきたいですね。中長期的にはサービスをゼロから生み出せるようになりたいです。

尾崎:昨日の夜、ちょうどその話をしていたよね。社内には「サーバやネットワーク関係の不具合はとりあえずインフラチームに頼めば大丈夫」と思っている空気がある。でも、細かい仕事が全部インフラにいくと新しい技術を取り入れる余裕がなくなっちゃうから、他のエンジニアにも簡単なインフラは覚えてもらいたいよね。

自分がやりたいところでいうと、今はいろいろとやらなきゃならないことが増えてるんだけど、頭を使って何かをやるよりも、ひたすらコードを書きたいと思っています。 今は機械学習について調べたり、活用する場を模索していたりするけど、成果が見えにくいし、専門の人に任せて僕は実際のサービスを作ることに徹した方がいいんじゃないかと思い始めていますね。

横道:尾崎がメンバーとしていてくれたら、ものすごく頼もしいですね。大変なプロジェクトを走らせる時に、まるっとお願いして、適当に妄想だけ伝えて、それを形にしてもらえるから。PMの仕事も部分的にやってもらえる感じで本当にいいですね。 ちなみに、僕も手を動かしたいとは思っていますね。入社してからプログラマーとして書く機会が少なかったので、がっつりコードを書くこともしたいです。

尾崎:そうだよね。コードを書くこと自体も好きだけど、ものを作ってそれができるのが楽しい。人を動かして作るというやり方もあると思うけど、自分で作ったという方が達成感がある気がする。

横道:それと、リーダーとして必要なスキルとしてコードを書けるってのはあると思う。できれば、一度メンバーに戻って、そのスキルを鍛え直したいですね。メンバーになれば動きも変わるから、そこも体験してみたいです。

-みなさんが一緒に働きたいと思うのはどんな人ですか?

尾崎:単純に僕がもっともっと勉強したいというのもあって、技術がめっちゃ高い人と一緒に働きたいですね。今だとウィルゲートで誰がすごいって聞かれたら、僕かなってなるんですよね。だから、すごいすごい!って言われるような人と一緒に働きたいですね。

片岡:自分はサービスやユーザのことを考えて正しく技術を選択できる人がいいですね。そういうことを考えた上で、とりあえずやってみるというのができるといいですね。

-若手に期待することはありますか?

尾崎:自分は採用もやっているので、よく学生と話す機会があるんです。彼らはぼくらとIT環境が全く違って、スマホから育ってそこからエンジニアの世界に入ってきている人もいるので、脅威でしかないですね。でも、そういう人たちだからこそ学んだ知識や技術があると思うので、そういうのを持った人に来てほしいですね。

横道:学生時代の方がいろいろなことができますよね。今は作りたいものが作れる環境があると思うんです。社会人になったら、会社が求めるベースにそったものしか作れなくなる。だから、学生時代にいろいろ作って経験して、アクティブにいろいろやっている子と一緒に働きたいですね。

尾崎:それは確かにあるかも。すごいなと感じるのは個人的にものを作っている子が多いですよね。それも、自分でやっているだけじゃなくて、ちゃんと公開している。やってみたいと言っているだけじゃなくて、もうやっちゃってるんですよね。

横道:そういう子が入ってきたら、開発室全体が危機感を持つから底上げになりそう。

片岡:確かに。エンジニアという職種で必要なスキルは、学生のうちに身に着けられる部分が多いと思うので、社会に出たらやるというより、すでに何か作ってますという方に入ってほしいですね。

-最後に今回の対談の感想をどうぞ。

尾崎:こういう話はしたことがなかったので、お互いのできることとか、こういう人が欲しいとかいう話は新鮮でしたね。

横道:普段は依頼とか相談とか…仕事の話しかしないので。少し変な感じでしたね(笑)。

片岡:僕はみんな苦労してるんだなと(笑)。領域は違いますが、負けてられないですね。

-ありがとうございました!