サグーワークスの開発をしている石川です。
昨年度サグーワークスは、フレームワークを載せ替え、システムの大半をリニューアルし、サグーワークスの地盤を固めることができました。
今回はオンライン発注リニューアルプロジェクトとその振り返りについてお伝え出来ればと思います。
サグーワークスとは
サグーワークスとは、受託型記事作成サービスです。コンテンツを求める企業から、記事の制作依頼をいただき、記事の企画や構成を行なった上で、サグーワークスに登録しているライターの技量や経験に応じて、ライターに様々なお仕事を紹介しています。
2018年2月、クライアントが記事をオンラインから発注することができる、オンライン発注機能のリニューアルをいたしました。
リニューアルプロジェクトの始まり
今回の開発はリニューアルで、以前にもオンライン発注機能がサグーワークスにはありました。リニューアル前のオンライン発注機能は、昨年度のフレームワーク載せ替えリニューアルと並行して開発された機能であったため、リソースも期間も制約が厳しく、機能を限定した形でリリースに至りました。そのような状況で開発した機能でありながら、多くの発注者の皆様にご愛顧頂き、嬉しく思います。
そして機能のリリースから1年が経過した2017年10月、記事のニーズの変化に合わせて、オンライン発注リニューアルプロジェクトが始動しました。
プロセス
今回のリニューアルでは過去の発注者の声や要望を整理し、サグーワークスを運営する事業部だけでなく、コンテンツの企画をするコンサルタントやディレクターの協力を得て、初期の企画・要件設計、デザイン、プロトタイプが出来上がってきた段階で徐々に開発がスタートしていきました。
今回のプロジェクトではUI/UXの改善も含めたグロースの観点も取り入れ、フォームの傾向分析、発注者の流れ、今後の改善施策の整理を行いました。ここで上がった施策の一部として、フォームの表示順の変更や、ボタンの表記の変更、数字の見せ方などがあり、現在いくつかは経過を観察しているところです。
リリース
2018年2月20日、リニューアルされたオンライン発注機能をリリース致しました。リリース当日から発注があり、開発者、事業部から喜びの声があがりました。改めて作り手としてエンジニアとして、使っていただけることが嬉しく感じる瞬間でした。
プロジェクトを振り返って
プロジェクトを終えてから、私たちはwebディレクターを交えての振り返りの機会と、チームメンバーとKeep, Problem, Tryに分けたKPT形式で振り返りを行いました。
ディレクターとの振り返りでは、運用面で改善した点や今後に向けての課題が上がりました。運用面での改善した点では、社内のコミュニケーションツールとして利用しているSlackとシステムとの連携や、発注者が作成した案件の情報を直接サービスに取り込み、記事の募集につなげられる点、納品が自動化し、出来上がった記事から発注者に届けられる点が運営メンバーにとって役立っている点で、別のフローにも早く取り入れたいという声が上がったと聞きました。一方で、現在の運用体制における課題や記事のニーズと品質についての課題、今後のサービスをどう成長させていくかといった課題があがりました。ここで上がった点は、今後の開発で変化させていき、サービスの成長につなげていければと思っています。
チームでの振り返りで上がった今回の良かった点は、タイトなスケジュールの中、チーム全体で誰が何をしているのか把握できたこと、大きな機能の開発が先に完了し、全体の流れが確認できるように開発が進められたこと、テスト期間や検証期間、改善期間を十分設けられたことが上がりました。またチーム内でスケジュールの共有や連携を促す人が生まれ、各人が率先して作業のカバーを行う動きが取れていたことは、次のプロジェクトにも引き継いでいきたいことです。
一方で、チーム内で情報の共有が初めからうまく行われていたかというと、そうではありません。チーム内でハブとなる形で状況を把握する人が生まれ、お互いのタスクを把握するところから、これまで以上にチームワークを発揮してプロジェクトが行えたことです。この経験から、プロジェクト開始のキックオフの意義、定期的なタスクの確認、報告・共有を行う必要性を再認識するきっかけになりました。
最後に
プロジェクトが円滑に進行できたことは、多くの人々の協力があった上で成し遂げられたことだと思います。今回のプロジェクトに関わった皆さまに改めて御礼と、サグーワークスを利用してくださるユーザの皆さまにサービスを安心して末長く使っていただけますよう、今後も開発していければと思います。