はじめまして、インフラチームの内田です。主に社内ネットワークを担当しています。 ウィルゲートでは「兼チャレ」「兼任」という制度があり、私は前年度に両制度を活用して開発室以外の部署に兼任していました。 「兼チャレ」「兼任」という制度について、またその時の感想をご紹介いたします。
「兼チャレ」「兼任」という制度
「兼チャレ」「兼任」とは何か?
ウィルゲートでは「兼チャレ」と「兼任」という2つの制度があります。 「兼チャレ」「兼任」共に自分が所属する部門以外の部署への兼任に挑戦できる制度となっており、社員が多様な経験を通して自分、事業、組織を成長させるための挑戦機会を制度として実施しています。 2つとも部署を兼任するという点で同じですが、稼働と予算に対する考え方が違っています。
「兼チャレ」は主にチャレンジの意味合いが強く、ミッションや稼働工数は定められていません。 兼チャレ先事業部の上長と相談して何をするのか、何がしたいのか等を決めて業務として取り組んでいきます。 志望者が応募した後に両部署で検討およびすり合わせを行い、上長から承認を得て挑戦することができます。
「兼任」では明確なミッションが定められており、そのミッションを達成するために稼働や予算を調整して業務に取り組みます。 両事業部間で稼働について相談、どちらの事業部でどれくらい稼働するのかを決めてから業務開始となります。 兼任ではミッションを達成できそうな人を会社が選出して調整を図ります。 対象者の同意が得られたら両部署で検討およびすり合わせを行い、上長から承認を得て兼任が開始されます。
何故兼チャレに挑戦したのか?
自身について迷っていたので、色々経験してみたかった
私が兼チャレに挑戦してみようと思ったのは、自身のキャリアについて悩んでいたからです。 今までインフラのエンジニアとして働いてきたのですが、自分は将来どうなりたいのか、何がしたいのか。よくわからないまま日々の業務をこなしていました。 そうした時に主にコンテンツを企画しているチームが兼チャレを募集しており、「挑戦してみてはどうか」とマネージャーから声がかかりました。 私自身としても色々体験して自分の見識を広げたいと考えていたので、兼チャレに挑戦してみることにしました。
兼チャレに挑戦した成果と課題
全てが刺激的、未知の領域は楽しい!
今までずっと開発室に所属していたので、他の事業部で行われている業務について何も知りませんでした。そのため、兼チャレ先で行われていた業務は全て未経験で、とても新鮮でした。 お客様に直接納品するコンテンツとはどのように企画しているのか、今まで開発室が作ってきたツール等はどういった時にどのように活用されているのか。 今までは漠然としか知らなかった物が目の前で扱われていて、とても刺激を受けました。
自走できるメンバーに成長!
取り急ぎ兼チャレとして所属し、最初に行った業務はコンテンツの初期企画でした。 ウィルゲートではコンテンツマーケティング事業としてお客様に適したコンテンツを企画・納品しています。 その中で初期企画という業務ではお客様から「どんなターゲットを想定しているのか」「どんな情報を閲覧者に届けたいのか」等をヒアリングして企画書を作成し、お客様に納品する業務のことを指します。 0からコンテンツを企画したことはなかったので、世のコンテンツとはこのように作られているのか、と感銘を受けました。
より詳しくコンテンツについて知りたい方は、 検索ユーザーに愛されるコンテンツ設計について徹底解説~集客できるコンテンツとは?~ | プロモニスタ をご参考頂ければと思います。
「エンジニア」としての価値は提供できず
しかし、作業員としてコンテンツの企画・運用に徹してしまい、エンジニアとしての価値貢献はほぼ何もできていませんでした。 元々チームメンバーが少なく、運用する上で人の手が足りていなかったので一定の貢献はできていたと思いますが、それ以上の何かを残すことはできず兼チャレの期間が終了してしまいました。 運用について手を動かすことばかり考えていたので、考える方向を変えたらもっと良いものが貢献できたのではと思い悔しく感じたのを覚えています。
兼任として参画、求められているミッション
今度は兼任、兼チャレ時に出来なかった価値提供のリベンジ!
兼チャレ期間が終了して開発室所属に戻ると思っていたのですが、「引き続き兼任として業務を手伝ってくれないか」と声がかかりました。 チームメンバーが少なく私が抜けると運用が回らなくなってしまうので、運用が安定するまで協力して欲しいと。 私個人としては兼チャレ時に提供できなかったエンジニアとしての価値を今度こそ届けるチャンスと考え、承諾しました。 両事業部から承認が得られましたので、今度は兼任として所属、業務に取り組みました。
兼任に挑戦した成果と課題
今度こそ「エンジニア」として価値貢献!
今度は予め運用業務と効率化の両軸で稼働することを事前に決めておき、スケジュールや稼働工数もそのように分配して業務に取り組みます。 それが功を奏し、運用業務もそこそこに効率化に向けて稼働することができ、今まで手動で行われていた運用業務を自動化するマクロを開発し、運用を開始しました。 その結果としてマクロ導入前に比べて80%の稼働削減に成功、常に運用業務に圧迫されていたメンバーたちの負荷を削減することに成功しました。
他にも改善、チーム全体稼働50%削減を実現
その後も手動で行われている業務をマクロなどで自動化できるものは一通り自動化させていき、最終的にはチーム全体の稼働を50%削減することができました。 兼チャレから始まってようやくエンジニアとしての価値貢献ができたかと思い、やりがいと強い達成感を感じたのを覚えています。 そういった流れで兼任先には間違いなく価値貢献ができたかなとは思います。
今後はメイン事業部にも事例を共有したい
兼任先ではそういった成果を残してきたのですが開発室にはうまく共有できておらず、私ばかりが良い経験をしたという所で終わってしまいました。 今後は兼任に限らず新しい領域に挑戦した際は何が良いのか、何に苦労したのか等を開発室に伝えられたらと思っています。
まとめ
社会人として部署などに所属した場合、全く触れたことのない領域に挑戦するのは工数の兼ね合いや調整等とても大変なことだと思います。 しかし兼チャレという制度のおかげで未知の領域に挑戦することができ、とても良い経験をさせてもらいました。
また、今まで開発してきたアプリ等がどのように使われているのか、自分たちが組み上げてきたものがどうやって役に立っているのかを知ることができました。 場面によっては自分が使うこともあり、どこをどうしたらもっと便利に使ってもらえるのだろうか、といった発想まで繋がってアプリの改善を行うこともできました。 様々なことに興味がある人や自分のように迷走している人にとって、この兼チャレまたは兼任という制度はとても良い刺激を受けることが出来る制度だと思います。