今回はAWSにおけるMySQL延長サポートに頼るよりも、バージョンアップを行った方がいいと言うお話です。
結論から言うと
MySQLバージョンアップはすぐにするべき!!!
です。
理由と対応した事に関しては以降に書いていきます。
MySQL延長サポートの主なリスク
セキュリティリスク
新機能非対応
費用の割高感
この中で弊社の問題として取り上げたのが
- 費用の割高感
になります。
AWSのMySQL延長サポート
AWSのMySQL延長サポートとは?
MySQLのバージョンがサポート終了(EOL)した後も、AWSがセキュリティパッチなどを提供する有償オプション
提供対象:Amazon RDS for MySQL 5.7 / Aurora MySQL 2(= MySQL 5.7互換)
サポート期間:EOL後から最大 3年間(2023年10月〜2026年10月予定)
料金:インスタンスタイプに応じて加算
内容:重要なセキュリティパッチの継続提供、安定性向上など
料金形態
細かな料金としては
サポート1~2年目では $0.12/vCPU‑時
サポート3年目では $0.24/vCPU‑時
となっていて、ここで注意すべき点は
* 延長サポート料金は vCPUあたり時間単位で課金される
と言う点です。
延長サポートにかかる料金はインスタンスタイプではなく、vCPUの数が対象!!
弊社の状況
弊社をモデルにしますが、弊社はAurora MySQL 2のt3.medium4台が延長サポートを受けていました。
t3.mediumはvCPUが2つ、それが4台あるのでvCPUが合計8つ
1か月(31日)を744時間として計算すると
$0.12 X 8 X 744
上記から一か月に$714.24の延長サポート料金が発生していました。
これはいかん!!!と言う事でバージョンアップする事にしました。
バージョンアップ
バージョンアップに関しては以前使用したBlue/Green Deploymentsの手法で行いました。
まとめ
結果的に月額で約10万円のコスト削減ができました。
きちんとバージョンアップしていれば発生していなかったコストなので削減と言うのは違うかもしれませんが、まだバージョンアップしていないよって人がいた場合はぜひともバージョンアップしていきましょう。
2026年7月31日にMySQL8.0のサポートが終了し、以降は延長サポートになるとの話も出ていますので、次回はきっちりバージョンアップしていきたいと思います。