Site24x7のWebトランザクション(ブラウザ)監視を用いたお問い合わせフォームの動作監視

こんにちは、開発室の大石です。 今回の記事では5ヶ月ほど前にランディングページの監視に利用し始めた監視ツール「Site24x7」について紹介します。

導入経緯(起きた事象

WillgateのM&A事業「Willgate M&A」のランディングページでは2022年1月頃、お問い合わせフォームでの障害が頻発していました。 これらの障害は原因や作業者も異なったものであったものの、十分な知識や体制が築けていれば検出・検知できたものでした。 しかしながら、当時対応チームが私一人であり、それにも限界がありました。

もちろん以前よりサイトそのものの死活監視は行っていたのですが、お問い合わせフォームの動作監視までは実施しておらず、M&Aという事業は性質上、お問い合わせフォームの動作の保証が他のプロダクト以上に重要となり、Seleniumを始めとしたクローリングを利用した監視が必要であるという結論に至りました。

そこで、今回はSite24x7というツールを利用しました。

www.site24x7.jp

Site24x7でお問い合わせフォーム監視

Site24x7はZoho社の提供するSaaS型監視ツールです。 今回はSite24x7で利用できるWebトランザクション(ブラウザ)監視を用いて行っているお問い合わせフォームの監視について紹介します。

Site24x7のWebトランザクション(ブラウザ)監視では、提供されているEditorを利用してSeleniumと同様のシナリオとその実行タイミングを設定することで、定期的なサイトの動作確認が可能です。

ページの読み込みやボタンのクリック、フォーム入力を設定
ページの読み込みやボタンのクリック、フォーム入力を設定

設定後、監視の状況を図のようなダッシュボードで確認することが出来るようになります。

Site24x7でサイトが監視されている様子
監視ダッシュボード

Site24x7は言語設定で日本語もサポートしているため、英語が苦手なエンジニアでも利用しやすいダッシュボードとなっています。 監視実行時のスクリーンショットや、ページ速度も計測されており、今後のサイトのグロースを進めていく材料にもなるなという印象です。

当初の目的であった障害の検知についても、障害検知時にその状況やスクリーンショットが閲覧できるページが自動生成され、障害の内容を確認できます。 障害検知はサードパーティアプリケーションとの連携機能を用いてslackに通知することも可能です。

障害検知時にはページが自動生成され、障害情報が表示される
障害検知時に自動生成されるページ

検知した障害がslack通知される様子
実際のslack通知

おわりに

2022年7月現在、Site24x7はお問い合わせフォームにしか利用していませんが、現状別のツールで実施しているサイトの死活監視やREST APIの監視等もできるため、活用した上で知見をこのような場でまたアウトプットできればと思います。