Hacker's GATE 運営チームの石川です。
今回は先日開催した、「Hacker's GATE Presents サービス品質向上しナイト ~ みんなでテスト!10年続くチームと品質 ~」で登壇した鶴飼にインタビューをしたので、そちらの模様をお届けします。
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当日のイベントページ willgate.connpass.com
インタビュー
―― 登壇お疲れ様でした。登壇を終えての感想を教えてください
テーマの品質と組織づくりを組み合わせてお話しさせていただいたのですが、組織づくり自体は品質のためだけに行っていたわけではなかったので、どうやって品質に結びつけたらいいか、という難しさはありました。 なので、登壇に向けて過去の取り組みについて整理をしている時に、組織課題を解決するための活動が結果として、品質向上に向けた取り組みだったと改めて実感することができましたね。
―― 入社した2015年当時、ウィルゲートの開発組織というのはどのように映っていたのでしょうか?
開発のプロセスを見てみると、リリースまでのフローやナレッジも整っていなくて、今でこそ当たり前のように利用されている、デプロイツールがようやく導入されたというタイミングでした。 エンジニアとしても、事業部の方針に沿って物をつくるだけという形だったので、開発室としての組織づくりや、戦略を立てた成長計画、組織として知見を集約するような習慣がなく、他の事業にも応用するといったことは少なかったと思います。
そのため、事業ごとに開発のアプローチが形成され、課題が生じても解決手段の共有が進まなければ、チームのメンバーだけで解決しなければいけない、そういう風潮がありました。
――自分も含めエンジニアは技術や新しいことへのチャレンジが好きな人が多いと思うのですが、当時のお話を聞く限りだと、業務においてそういったチャレンジはなかったんですか?
なかったですね(笑)
サグーワークスについても、入社から1年以上経過し、開発室として事業部に働きかけられたことから、PHPや利用していたフレームのバージョンアップデートが行えました。 なので入社当時というのは技術的なチャレンジができるような環境ではなかったと思います。
それこそ入社当時というのは、会社としても、開発室としても紆余曲折があったタイミングで、
「自分たちの体制をどう立て直すか、どうやって良いプロダクトを作っていく強い組織にしていくか」
という課題がありました。
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―― そこから、2016年開発室としての3カ年計画がスタートしました。発足した経緯について教えてください。
登壇中にも話した通り、当時の管掌役員との毎週の1 on 1がきっかけで開発本部の活動がスタートしました。
当初は開発室全体の課題の整理や認識を合わせて、どうやって会社の課題を解決していこうかという形で議論していて、開発としてどのチームも同じQCD(Quality, Cost, Delivery)を改善していくことを目標としていました。ただ、QCD全てを目標として置いた時に、事業フェーズやプロダクトの成長度合いに応じて注力ポイントが異なっていて、課題にマッチした打ち手が打てない状態でした。
そこで、事業軸と技術の軸を作り、各軸で課題に対する打ち手に取り組めるようにしました。事業ごとの軸が作れるので、QCDの中で注力する点を作り、各事業ごとにアサインされたエンジニアのセクション担当者が検討・推進、その知見を吸収・共有できるような開発本部を設置することにしました。
―― 実際行ってみて、主観的に見て、客観的に見て、変化したところはありましたか?
開発本部が出来た当初から、フロントエンドやグロースといったセクションを設けて、各事業活動で得たエンジニアの知見だったり、経験を蓄積する体制を整え、事業とエンジニアリングの双方を掛け合わせて、より良いプロダクトを目指したいと考えていました。
運用が開始してからは、多くのメンバーの主体性が大きく成長してきたかなと思います。一人一人が各セクションのスペシャリストとして、技術トレンドのキャッチアップに意欲的になったり、どうやったらウィルゲートの事業に取り入れられるのかということを主体的に考えて行動するようになったと思います。また現場メンバーからのボトムアップで組織が変わってきたり、チーム間の情報共有が頻繁に行われるようになったり、お互いのナレッジを生かしながら仕事をするようになってきた光景を見ると、大分変化したと感じています。
それだけ、今は新たなチャレンジ領域を作ってあげられるような環境になって、みんなが意見をだして推進できる環境になったことはよかったなと思っています。
―― 今後について、教えてください!
現在ウィルゲートだとQAと呼ばれる部署やセクションはなく必要とは感じつつも、すぐに動き出せるということはなくて、試験的に各チームが取り組んでいる、品質を高めるような開発の取り組みをちゃんと吸収して、他チームに展開をどうするかということが重要だと思っていて、引き続き事業フェーズや、チームの状況をみて、それぞれの課題に向き合っていければなと思います。
またWGの開発室、エンジニアが変えていけること、人の効率や生産性、事業を変えていけることがまだまだあると思ってます。テクノロジープッシュで事業をブーストさせていきたいですね。
最後に
「Hacker's GATE Presents サービス品質向上しナイト ~ みんなでテスト!10年続くチームと品質 ~」で登壇した、鶴飼のインタビューの模様をお届けいたしました。
私自身エンジニアとしてプロダクトの品質にどう関わっていくか、何ができるのかなど見つめ直すきっかけになりました。
引き続きウィルゲートではより良いものづくりを楽しむギークな仲間を増やして、エンジニアを含めた「四方よし(※)」を目指していければと思います。
※ 「四方よし」とは 近江商人の「三方よし」が指す三方の、「売り手」、「買い手」、「世間」、に加え「作り手」であるエンジニアを指してます。
Hacker's GATEでは引き続き、エンジニアがワクワクするような、技術交流の場やイベントを提供できるよう、活動していきます。 今後の活動についてもTwitterで告知していきますので、ぜひフォローしてみてください! twitter.com