3 週連続テレワーク特集
ウィルゲートでは 2020 年 5 月よりテレワークを導入しています。 導入より 2 年が経過した中で、コミュニケーション課題への施策やメンバーそれぞれの工夫が随所に見受けられるようになりました。
今回は「テレワーク特集」と題して、そんなウィルゲート開発室の様子を 3 週連続でお届けしたいと思います。
テレワーク特集の全記事はこちらから。
こんにちは。ウィルゲート開発室の岡田(@okashoi)です。
本ブログでは、これまでにもテレワーク下におけるコミュニケーション課題への取り組みを紹介してきました。
本記事もまた、テレワーク下の課題解決に向けた「開発室朝会」の取り組みについて紹介します。
背景
コロナ禍に端を発したテレワークも定着し、すっかりオンラインでの業務が中心となりました。
そして、オンラインで仕事を進めるようになった結果、偶発的に発生していたコミュニケーションが減り、情報や知見の共有が不十分になっていることを感じる場面が増えてきました。
特にチームの異なる階層間の情報伝達の機会(いわゆる「ナナメのコミュニケーション」)は著しく失われたように思え、
マネージャー:全社的な状況に関する情報に触れる頻度が多いため、「周りのメンバーにも伝わっている」気になってしまう
メンバー:会社や開発室がどのような状況にあり、どの方向に向かっているかが全く見えない
であったり
高い専門性を持った人:事前に知識があれば回避できたはずの問題が他チームで発生したことを後で知った
比較的ジュニアなメンバー:普段の目の前の業務に取り組むだけでは、専門性の高い知見や観点を身につける機会がない
といった情報格差が発生し、不信感やフラストレーションにつながっているようでした。
この問題を解消しよう、という取り組みが本記事で紹介する「開発室朝会」です。
「開発室朝会」の概要
朝会(あるいはそれに類似する概念*1)自体は決して新しいものではありません。 テレワークに移行するずっと前から連絡事項や問題の共有等を目的として、チーム単位で自発的に行われてきました。
現在はそれらチーム単位の朝会とは別に、以下の形式で開発室全メンバーを集めての朝会を実施しています。
- 原則、開発室のメンバー全員参加
- 週に 1 回 15 分
- Google Meet での通話
この場では、マネージャーなどの一定グレード以上のメンバーが「持っている情報」や「考えていること」をスライドを使って共有しています。
過去の共有内容の例
これまでに共有された内容は
- 執行役員が先月の全事業の業績について解説する
- 執行役員から開発室の今後の展望など、我々はどこに向かっているのか?のメッセージを伝える
- 在籍期間の長いメンバーが、開発室の歴史や現行の体制になって経緯などを紹介する
- スペシャリストが持っている知識や経験を体系的にまとめて共有する
など、多岐にわたります。
今回は、それらの中から外部に公開しても問題ない内容をひとつピックアップしてここに公開します。
www.slideshare.net
実施してみての所感など
上記のようなメッセージは、意識的に機会を設けないと伝えることがなかなか難しいものです。 この「開発室朝会」の取り組みを始めた結果、情報の非対称性による負を部分的にでも解消できているようです。 一方で、まだまだ不足しているとも感じます。
「朝会」という取り組み自体は決して目新しいものではありません。 下手をすれば不要なミーティングを増やし、エンジニアの作業時間を奪うことにも繋がりかねません。
この「開発室朝会」を定例として思考停止で実施し続けるものではなく、毎度開催の意図と伝えたいメッセージを明確にして有効な場にしていきたいと思います。
*1:「昼会」「夕会」「デイリースクラム」など