こんにちは!開発組織活性チームの小澤(ricky)です。 今回は、組織活性の一環として「WILLSEED Tech」を開催したので、当日のようすを紹介します。
WILLSEED Tech(ウィルシードテック)とは
WILLSEED Tech(ウィルシードテック)はウィルゲートが提供しているプロダクトに対して、新規技術の導入提案をプレゼン型式で発表するものです。 発表後に開発室のマネージャー、リードエンジニア陣が提案に対してフィードバックします。
今回初の試みで、後述する「開発組織内で技術に関する議論を活発化させる「きっかけ」を作る」を実現するために開催することになりました。
なぜやるのか
開発組織活性チームは「ウィルゲートで働くエンジニアが自組織に誇りを持ち、他の人に勧めたくなっている状態」をめざして様々な活動を行っています。チーム発足の経緯などはこちらで詳しく紹介しています。
WILLSEED Techを開催することによって、聞き手にとっては
- 自分の知らない技術を知ることができる
- 導入の際に説明すべき観点や既存技術からの移行事例などについて学ぶことができる
- 提案の場ができる
のような利点がありますし、発表者は自身がインプットしたものをアウトプットする場にもなります。
発表を経て自チームやプロダクトで発表された事例などを活用したり、実際に技術の導入提案がされるなど、開発組織内で技術に関する議論を活発化させる「きっかけ」を作ることが目的になります。
そういった技術に関する議論が頻繁に行われている状態が組織活性チームの掲げている「自組織に誇りを持ち、他の人に進めたくなっている状態」につながると仮説を立て開催することになりました。
WILLSEED Tech開催の意義、意図についてはこちらで説明しました。
評価基準
発表を聞いたマネージャーやリードエンジニアは以下に示す項目を元に評価します。
事業貢献度
- その技術導入によって、事業にポジティブな影響を与えることができる
新規性
- ウィルゲート社内や業界内でこれまで事例がない/少ない技術要素である
- 既存の技術要素の、使い方やアプローチを変えることで新しい価値を生み出している
実現可能性
- どのような過程を経て導入するかが考えられている
- 導入の際のリスクが充分に想定されている
- 各リスクへの対策が立てられている
持続可能性
- 技術要素の導入だけでなく、その後の運用や引き継ぎまで考えられている
- 仮に導入した本人が抜けても継続していけるよう考えられている
経済性
- 導入のためのコスト、ランニングコストの見積もりが妥当である(時間的・金銭的)
- 得られる価値が、これらのコストよりも高い
- 投資回収までの期間が妥当である
話題性
- 技術コミュニティで注目されている(注目しているエンジニアの多い)技術要素である
- 事例を公開することで、技術コミュニティの多く人に貢献できる
必ずしも全てを説明できなければいけないわけではありませんが、発表者は各観点を参考にして資料を作成します。 ルールについてはこちらで説明しました。
発表内容
記念すべき第1回に発表したのは、入社5年目のバックエンドエンジニアであるM.Mさんです。 彼が現在開発を担当している*1エディトルに対して、マイクロサービスアーキテクチャの導入提案をしました。
発表の詳しい内容は以下をご覧ください。
オンラインでの開催
昨今のコロナウイルス流行により、本来オフィスで開催する予定だったものをオンラインで開催することになりました。 使用したツールは「Google Hangouts Meet」と「SlideLive」です。
司会、発表者、聴講者の全員が同じ通話に参加し、SlideLiveの画面を各々が見ながら進めました。 SlideLiveにはコメント機能があり、オンラインでも発表者が聴講者の反応をリアルタイムで見れるような環境になっています。
また、発表者がスライドを遷移させると聴講者側の画面でも同じように遷移できるのでとても便利です。
発表のようす
聴講者は発表を聞きながらコメントしています。
時折司会者がコメントを拾って発表者が回答するような場面もありました。
発表が終わるとマネージャー、リードエンジニア陣からのFBパートに入ります。
FBでは
- 人数規模に対してマイクロサービスアーキテクチャを導入するのは適切なのか
- マイクロサービスアーキテクチャを導入することによる経済面のメリットをもう少し具体的に説明してほしかった
などのFBがありました。
最後は弊社の執行役員である向平から総評があり、第1回WILLSEED Techが終了しました。
今後について
プロダクトを成長させるためには技術以外のことも十分に考えなければなりません。しかし、あえて技術を主体にすることで議論が活発化し、チームを跨いだ横断的なコミュニケーションができると思います。 そういった状態が「誇りを持ち、他の人に勧めたくなっている状態」につながると思うので、開発組織活性チームとしてこれからも活動を続けていきます。 次回の取り組みに乞うご期待です!
*1:エディトルとはコンテンツ制作に特化したオンライン編集チーム構築サービスです。