開発室AllHandsが始まって10年経ちました

こんにちは、ウィルゲート開発室PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)の大嶋です。 今回は開発本部で運営している「開発室 AllHands(オールハンズ)」についてご紹介します。

開発室AllHandsとは

開発室AllHandsは、月に1回ウィルゲートのエンジニア全員が集まるイベントです。 背景としては、今から10年前の2013年にメガベンチャー出身のマネージャーの方が持ち込んだ文化で、「エンジニア全員が同じ方向を向いて取り組んでいくこと」を目的として開始されました。

AllHandsとは

ウィルゲートは開発室として事業から独立した組織があり、エンジニアは全員ここに所属しています。人数も20名前後とそこまで大きくはないですが、普段は事業ごとの開発を行うチームに分かれているため、こういった全員が集まる場はやっぱりテンションがあがります(笑)

現在はウィルゲート開発室の文化形成と開発(技術)広報を担う「組織活性チーム」が運営をしています。トップダウンの形ではなく現場のメンバーに入ってもらうことで、運営の経験を積んだり、準備段階からチームをまたいだコミュニケーションの機会にも繋がっていると感じます。

どんなことをしているのか

コンテンツとしては導入当初は各チームやプロジェクトで進めている開発状況の共有やトップからの総括といったことが中心でしたが、近年ではもっとライトなものが多くなっています。 1時間の枠の中で、その時に適したコンテンツを組み合わせています。

チームや個人の共有

主に開発業務の中で、技術的にチャレンジしたことや躓いたこと、技術トレンドとしてキャッチしたことなどを、組織全体に共有しています。自薦、他薦含めて広く募集して、簡単なアウトプットの機会にもなっています。

例)

  • Amazon AuroraからRDSに移行した(戻した)話
  • インボイスの法改正に関する対応の苦労話
  • PdM(プロダクトマネージャー)として学んだデザイン思考

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自己紹介

新しくメンバーがジョインした月には最優先で行っています! 全社に向けた自己紹介の場ももちろんあるんですが、より小さい単位になるので質問やツッコミなども交えながらになります。

また、新しいメンバーがいない月には既存のメンバーが入社の古い順に行うようなこともしており、意外と知らなかった一面が見えたりと好評のようです。

グループワークやディスカッション

みんな集まる場では定番のコンテンツで、例えば以下のような事例があげられます。

  • 年始に立てた「シンプルな一つの目標*1」の振り返り
  • カンファレンスの公演動画をみんなで視聴
  • 自分と他のメンバーの よかったこと、感謝、真似したいこと をひたすら書き出すワーク

ほかにも、以前記事にしたイベントも一部AllHandsのコンテンツです。

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運営のノウハウ

使用するツール

ここ数年の環境変化によりオンラインでの開催を前提としたツールセットになっており、

  • ovice
  • Slack
  • Miro
  • Google Meet

を併用して行っています。 基本的にはovice上にワイワイ集まり、コメントはSlackのスレッドで随時流れるような形にしています。 ほかにワークを行うときはホワイトボードツールのMiro、録画をする際はGoogle Meetを使用しています。

AllHands 開催中の様子

運営の工夫

役割分担

開催当日は司会を中心に以下のように分担しています。 録画担当は一人でGoogle Meetに入って画面共有したものを録画する形にしているため、なるべく発表など画面操作を行わない人が行っています。

  • 司会進行
  • タイムキーパー
  • 会場設営
  • 録画担当

コメント募集

コメントは流れやすいのとログとして残したいので、Slackのスレッドを行うようにしています。運営側がワイワイ感を出して気軽に投稿できるような雰囲気作りをしてきたことで、最近はコメントが溢れてしまっているかもしれません(笑)

コメント用のSlackスレッド

振り返り

運営メンバーはなるべく当日中に簡単な振り返り*2をして、次回以降の開催に活かすようにしています。

たとえば、

  • コメントする人としない人に分かれがちなので参加型のコンテンツをやろう
  • コメントが増えすぎて流れてしまうのでコンテンツごとの区切りをタイムキーパーが投稿したり、司会がコメントを拾う時間を入れる
  • 自己紹介などはカメラオンにしてもらうようにし、運営が忘れずそれを促せるようにアジェンダに入れておく

といった具合に少しずつノウハウが蓄積されています。

振り返りKPTの様子

終わりに

今回改めて振り返ると、環境も変わっていく中で随分長く続けられていることを感じました。こういった一つ一つの取り組みとそこに携わっている方々の支えがあって組織が作られています。 ウィルゲートに興味を持っていただいた方、似た役割を担っている方などにとって少しでも参考になれば幸いです。

*1:仕事ではなくプライベートの目標です。何キロ痩せるとか(笑)

*2:KPT(Keep,Problem,Try)で行っています