開発本部の役割と活動に関して

この記事は「ウィルゲート Advent Calendar 2022」の 14 日目の記事です!

こんにちは、ウィルゲート開発室PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)の大嶋です。 今期からは開発本部の専任マネージャーとして、引き続き組織づくりに取り組んでいます。

今回はこの開発本部の役割や活動についてご紹介します。

目的背景と現状

開発本部はプロダクトごとの開発を行ういわば縦割りのチーム構成に対して、横串で共通のテーマに対する活動を推進する目的で設置されてきました。 例えば、「フロントエンジニア」など技術的に同じ役割を担うメンバー同士での情報共有や新規技術の獲得といったことが挙げられます。

以前はこういった技術領域ごとに「セクション」という枠を作り、「クロスファンクション組織」の構成を取っていたこともあります。

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現在も、開発組織においてチーム横断での活動を行うという位置づけは変わりませんが、 よりエンジニアとしての働きやすい環境づくりやキャリア形成などに力を入れることで、 結果として開発組織としても成長し、価値創出をし続けられる状態にしていくことを目指しています。

開発本部は開発組織内の管理部門というようなあくまで本業を支援する位置づけにはなるので、私以外には専任のメンバーはおりません。各メンバーはそれぞれ担当するプロダクトの開発のミッションを持ちつつ、開発本部としての役割を兼任する形で活動しています。

組織構成とチームごとの役割

開発本部で担うべき役割範囲や構成は図のようになっています。 薄色の箇所はまだチームとしての組織化はされていないため、個々人が役割を持って活動しています。

チームごとに順に簡単に説明します。

開発本部の役割構成

組織活性

大きく分けて組織内の文化形成と開発(技術)広報の活動をしています。

文化形成については、特にリモート下でのコミュニケーションが局所化されがちな課題感があるので、定期/不定期の各種イベント開催による交流機会創出のほか、コミュニケーションを活性化させるためのツールや制度の導入などを組織コンディションを見ながら進めています。

開発広報についてはカンファレンスへの登壇や協賛などの活動を拡げている段階であり、このテックブログの運営についてもその一環となっています。

組織デザイン

エンジニアのキャリア形成を中心として、主に教育や育成の観点で活動しています。

社内で使用されている代表的な技術など、全員が共通で知っておいてもらいたいことを研修として定期実施するほか、中長期的なキャリアビジョンに関してはメンターを配置して1on1などを通じて継続的にフォローをしています。

今後はR&Dの領域として、新規技術へのチャレンジや導入といった役割も強めていければと考えています。

PMO

私自身がPMOとして主に開発関連の進行中プロジェクトの状況をモニタリングしつつ、各開発プロジェクトマネージャーと並走する形で進行における課題抽出や解決のサポートを行っています。

また管轄が分かれ曖昧になりやすい各種開発ツールの導入や運用管理、ルールの制定やレポーティングといったアドミニストレータ的な役割も、PMOの範疇として今後組織化していければと考えています。

エンジニア人事

エンジニアの目標設定や評価、採用についてはプロダクトチームごとに閉じずに、開発組織全体で集約しマネージャー層を中心に担っています。

これにより、チームごとの増員の希望や各メンバーの挑戦機会の提供といった観点を踏まえたチーム編成や異動、人員配置になるよう努めています。

今後の展望

開発組織を長く運営している中で、技術の移り変わりだけでなく働き方も変わってきており、それに合わせた組織づくりの重要性を改めて感じています。 今後も開発組織としての価値創出の取り組みとのバランスを見ながら本部機能を強化するとともに、小規模ながら組織づくりに携わる機会を提供できるような開発本部でありたいと考えています。

最後までお読みいただきありがとうございました。 ウィルゲートに興味を持っていただいた方、似た役割を担っている方などにとって少しでも参考になれば幸いです。

ウィルゲート Advent Calendar 2022」、翌日は池添さんの「Slackで『#○○の知見があつまる』チャンネルを作るといっぱい知見が集まる」です。