生成AIの理解度を図るテスト・Generative AI Testを受験しました

こんにちは!ウィルゲート開発グループの水口です。
生成AIの理解度を図るミニテストであるGenerative AI Test(2024 #2)を受験し、合格しました。
今回はテストを受験した感想や、おすすめの勉強方法について共有いたします。

Generative AI Testの概要

Generative AI Testとは、一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)が実施する、生成AIに特化した知識や活用リテラシーの確認のためのミニテストです。

www.jdla.org

試験形式

  • 試験時間: 20分
  • 出題形式: 択一式/多肢選択式 19問・記述式 1問
  • 実施方法: オンライン(PC/スマホ)

出題範囲

  • 生成AIの技術
  • 生成AIの利活用
  • 生成AIのリスク

Generative AI Testの特徴

資格試験ではありません。テストの受験により生成AIへの理解度を確認する位置づけです。合否に関わらず、自身の理解度の確認や、最新動向を学ぶきっかけを作ることができます。
AI技術の動向により試験内容が変化するため、現在、公式の対策テキストや過去問はありません。

受験のきっかけ

弊社が開発するSEOツールTACT SEOでは生成AIによる文章生成を取り入れた機能を提供しています。 よりSEOに強い文章を作成するため、生成精度向上が求められる中で、プロンプトエンジニアリングやファインチューニング、検索拡張生成 (RAG)などの生成精度向上への興味が高まりました。

試験の感想

合格率が約70%と高めで、平均学習時間も30時間未満となっていたため、簡単そうに思っていましたが、実際受けてみるとそうではありませんでした。
複数回答を含む問題が多く、問題文や選択肢の読解力、総合的な知識が求められるため、ある程度の対策が必要だと感じました。

今回(2024 #2)の出題内容について

  • 生成AIの技術
    RAG、ファインチューニングなど生成の精度を高める手法についていくつか出題されました。

  • 生成AIの利活用
    プロンプト手法について、方法や効果を問う問題がいくつか出題されました。

  • 生成AIのリスク
    一般的なITリテラシーやAI生成結果の取り扱いについて理解していれば回答できました。 著作権法や個人情報保護法などの詳しい知識を問われることはなく、G検定と比較して回答しやすい内容だったと思います。

受験してよかったこと

  • G検定では概要レベルだった生成AI技術について、具体的な手法や活用方法を学ぶきっかけになりました。
  • プロンプト手法、RAG、ファインチューニングなど生成品質を高める技術を知り、業務タスクへの活用のイメージが湧きました。
  • 結果発表時に詳細な解説が閲覧でき、不足していた知識を補うことができました。

おすすめの勉強方法

私が今回実施した勉強方法と参考にした書籍、サイトなどを紹介します。

1. 全体的な概念理解

導入のアプローチやプロンプト利用方法などを解説した書籍を読むのがおすすめです。

参考: 生成AI導入の教科書|株式会社ワン・パブリッシング
組織への導入のアプローチや、業務への活用方法、プロンプト手法、企業の導入事例などが書かれており、概念理解に役立ちました。

2. カンペの作成

シラバスに沿ってカンペを作成しました。試験時の閲覧目的だけでなく、用語や概念の理解に大変役立ちました。

参考: https://zero2one.jp/ai-word/
株式会社Zero to one(JDLA正会員)が作成するG検定及びGenerative AI Testの用語集です。こちらのサイトの内容で試験範囲の半分程度はカバーできるかと思います。

3. プロンプト手法の理解

書籍やサイトで知ったプロンプトの例を、実際にChatGPTなどで試してみました。

参考: https://www.promptingguide.ai/
内容の難易度は高いですが、じっくり理解するのに適しています。

4. 例題を解く

公式サイトの例題や前述のオンライン用語集に付属する例題を活用し、出題に慣れておきました。

5. 生成AIの利用に慣れる

出題は試験により異なりますので、上記の対策だけでは回答が難しい場合があります。
そういった出題にも対応できるよう、ChatGPTを用いて素早く回答できるように慣れておきました。

さいごに

Generative AI Testは生成AIに関する知識を深める機会として、非常に有意義なテストでした。
テストについて興味がある方や受験を考えている方の参考になれば幸いです。

G検定受験の記事もありますので、ぜひご覧ください! tech.willgate.co.jp